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外厩(がいきゅう)<認定厩舎制度>
 トレーニングセンターの外にある厩舎という意味。通常、調教師は主催者より一定数の厩舎(馬房)を貸与されていて、それ以外には厩舎をもてないことになっている。ただ、管理する馬の数は貸与されている馬房数より多いため、故障馬や疲れのたまった馬など育成牧場などに預ける等により馬の入れ替えを図っているというのが現状である。この状況を鑑み、ホッカイドウ競馬では平成15年度に「認定厩舎制度」を制定し、一定条件を満たす外の厩舎からの出走を認めるという国内初となる画期的な施策を実施し、民間施設を利用した出走頭数の確保やこれに伴う効果が期待されている。
飼い食い(かいぐい)
 馬の食欲のこと。「飼い食いが良い(悪い)」というように使われる。飼い食いが良すぎると馬体が絞りきれず太めになるし、また飼い食いが悪いときは体調に問題がある場合が多い。
 飼い食いが良くびしびし追える馬は仕上げやすいが、神経質な馬は飼い食いが細く(悪く)なることが多く、厩舎関係者は牝馬の飼い食いには絶えず気を遣っている。
外向(がいこう)
 馬が起立しているときの四肢の状態を肢勢といい、前から見て前肢が真っ直ぐなのを正肢勢という。これに対し足先が外を向いているものを外向肢勢といい、これを一般に「外向」といっている。逆に内に向いているのを内向肢勢といい、「内向」といっている。
戒告(かいこく)
 レースやその前後の過程で、公正かつ安全な競馬に対する注意義務を怠った騎手または調教師に課せられる制裁のひとつ。制裁の中では最も軽いもので、過怠金を徴収するにはいたらず、口頭で厳重に注意されるもの。
外国産馬(がいこくさんば)
 中央競馬ではマル外印のついた馬で、外国で生まれた馬をいう。ただし、日本軽種馬登録協会の繁殖登録を受けており、種付けのため外国に一時的に輸出された牝馬の産駒であって、日本で種付けされ外国で生まれたもので、当歳の12月31日までに輸入されたものはマル外としない。と、一般事項に定められている。
 昭和46年活馬の自由化実施にともない、競走上いろいろ制限を受けることとなり競走番組でマル混と指定された競走以外には出走ができない。しかし、ここ数年は外国産馬の出走出来るGTレースも増え、競走体系も変わりつつある。
飼葉(かいば)
 馬(競走馬)の食糧のことで、主に燕麦のことだが、青草、乾草、にんじんなど添加物を含めて“カイバ”といっている。
返し馬(かえしうま)
 レースの始まる前にパドックから馬場にでてきた馬が、発走までの10〜20分ぐらいの時間に軽いウォーミングアップを行う。このことを返し馬というが、ダクからキャンターに移るときの脚捌きや、動きで状態の良し悪しを見極めている人もいるが、馬によって返し馬の強弱は異なり、気性の激しい馬などはほとんど返し馬をせず、馬場の隅でじっと発走を待ち、落ち着かせることに専念している馬もいる。このように返し馬で速く駆けていれば好調と決めつけられず、気合のない馬などに競走意識を持たせるための準備運動と考えたい。
格上げ(かくあげ)
 現在の中央競馬は勝ち抜き制であるため、1着になると次のレースから上のクラス(賞金の関係で同条件で戦える場合もある)で戦うことになる。ひとつ上のクラスにあがることを格上げといっている。クラスが上がって初めてのレースを格上げ緒戦と言う。
確定(かくてい)
 競馬はゴールインして掲示板に着順がでたら、それで着順が決定というわけではない。入着馬の騎手は後検量を受け、規定以上の増減量がなかったかを検査し、さらにレースが公正に行われたか、進路妨害などの事故がなかったかなど確かめられた後着順確定の運びとなり、着順表示板の上の赤ランプが点灯される。
角馬場(かくばば)
 調教コースの内側に作られた小さな馬場で、周囲や走路を柵で囲った1周200〜600bほどの砂のコース。入厩間もない馬の初期の調教や気性の激しい馬の軽い追い運動に使われることが多いが、追い切る前のウォーミングアップにこの角馬場を利用している馬もかなりいる。
鹿毛(かげ)
 毛色のひとつで被毛は栗毛の帯赤褐色か帯黄褐色で、長毛(たてがみ、尾など)および肢端は濃淡にかかわらず黒色であるもの。
化骨(かこつ)
 馬の成長に関する言葉で、骨組織の生成されたことを化骨と言っている。「化骨が遅れている(進んでいる)」というように使われ、強い調教が出来るかどうかなど化骨の進み具合で決められるようだ。満3歳ぐらいでできあがるとされているが、個体差もあり化骨の遅れている馬などは調教段階で故障が出たりすることも多い。
ガサ
 馬格のことで「ガサがある(ない)」という使われ方をしている。当然大きな馬のことをガサがあると言うわけで、嵩(かさ)という言葉がなまったのかも知れない。また、ガタイという言葉を同じ意味で使っているが、厩舎独特の言い方である。
貸服(かしふく)
 日本中央競馬会が一時的に貸す勝負服のこと。馬主が登録している服色(勝負服の色柄)を使用して騎乗できない場合は服色変更を願い出て、裁決委員の許可を得て貸服を使用することとなっている。色は帽色(連番)と同じ色が基調となっている。
粕毛(かすげ)
 一般に暗灰色であるが白い刺し毛が混じっている毛色のこと。つまり頭部、四肢の下部および長毛(たてがみなど)は原毛色であるが、その他の部分に白色毛が混じっているものである。原毛色の違いによって栗粕毛、鹿粕毛、青粕毛などと区別されている。
ガス腹
 風気疝といわれる病気でさくへき馬(俗にグイッポと言われ、空気を呑み込む癖で、馬栓棒などの突出物に門歯をかけ支点を求めて空気を呑み込むものが多い)に発生しやすい。原因としては粗剛な飼料、発酵性飼料の過食や運動不足などがあげられている。
過怠金(かたいきん)
 騎手、調教師、馬主、厩務員などが競馬施行規定に違反した場合に徴収される制裁金で、金額は違反行為の程度や事情によって異なり、最高10万円までとなっている。過怠金を徴収された場合はその氏名と理由、金額が成績表および成績公報に記載される。
硬口(かたくち)
 騎乗者の意志を馬に伝えるひとつがハミだが、そのハミの操縦に抵抗したり、ハミを通して伝える騎乗者の命令に従順でない馬を硬口と言う。「口の硬い馬」とか、「ハミがかりの悪い馬」と言うのも同じで、調教やレースで騎乗者の意に反して頭を上げたり、引っかかったりする馬のこと。
勝ち馬(かちうま)
 一般的には1着馬のことで、優勝馬とも言う。しかし、勝ち馬投票券(馬券)から見る勝ち馬とは複勝式を含めてその対象となるすべての馬を指すことで、7頭以下の競馬では2着までを、8頭立て以上の競馬では3着までが勝ち馬ということになる。
ガフ
 陰門吸引症のこと。 膣の中に空気が出入りし、そのため音を発する。その音の感じから通称“ガフ”と呼ばれている。音を発するからといっても体裁が悪いくらいで別に支障はないが、膣口を縫合する手術で簡単に治るようだ。
カベ
 レース後に騎手の話の中に「直線入り口でカベになって…」などと使われるように、自分の進路の前に馬が並んでいるため出て行くコースのない時にカベになると言っている。脚を余して負けたときなどによく使われる言葉。
竈馬(かまどうま)
生産牧場を支える繁殖牝馬のこと。高値で売れる優秀な仔馬を生む肌馬は、牧場の台所を支える基盤である。生産者はこの牝系の血統を重んじ、その馬から牝馬が生まれると競走後に再び引き取って肌馬とし、竈馬の血統を維持することが多い。
かむ・かまれる
 調教時において併せ馬で先着することを“かむ”。先着をゆるすことを“かまれる”と言っている。しかし、本来“かむ”“かまれる”は強いと思われる馬(格上馬)が弱いと思われている馬(格下馬)に遅れた場合のように、予想される逆の状態になった時に使われる言葉で、強い馬が順当に先着したような時“かむ”とは言わないものだ。
カラ馬
 レース中に騎手が落馬して、騎手を乗せずに走っている馬のこと。逸走したり、競走を中止する馬もいるが、そのままレースに参加する馬もいて「カラ馬に絡まれて」とか、「カラ馬がじゃまになって」などと言われるように、カラ馬がいることで不利を受ける馬も多い。
仮柵(かりさく)
 芝コースにおいて芝の保護のために設けられる柵のことで、内ラチから5bとか10bとか一定の距離におかれる。以前は発馬地点が一定だったため仮柵をおくと助走距離が長くなるため、速いタイムが出やすく公式記録とならなかったが、現在は“移動柵”と呼ばれ、ゲート(発馬機)の移動によって一定の助走距離が保てることもあって走破タイムは公式記録とされ、レコードタイムも認められている。
ガレる
 馬体が細くなったり、毛艶がさえなかったりして元気のない状態のこと。見た目に肉づきが落ちているようなときに使われる。東北や北海道ではげっそりすることをガオるという地方もあり、その辺が語源と思われる。
変わり身(かわりみ)
 休養明けやレース間隔を開けた後1度レースを使ったことによって、状態がはっきり良くなり次のレースで好走した(レースぶりが変わる)時「変わり身を見せた」という。1度レースを使うことによって、レース勘を取り戻し2戦目で実力を発揮するという例はよくあることだが、休養明け2戦目というだけで変わり身が期待され人気になることも多いようだ。また、新馬戦、障害入り緒戦のあとなどにも変わり身……は使われる。
管囲(かんい)
 体高、胸囲とともに、馬の大きさ(馬格)を測る基準のひとつで、前脚の膝と球節の中間の周囲のこと。平均18〜20が普通で、馬体は四肢によって支えられるので細いよりは太い方が丈夫といえる。体重が500`を超える馬も年々増えており20を超える馬も多い。測尺の際は通常左前脚を測る。
雁行(がんこう)
 一般的にはガンの行列の意から斜めに並んでいくことだが、競馬用語においては先行馬が先を争って数頭で並んで走っているようなときに「雁行している」という。実況放送などでよく使われているが、併走と区別しているアナウンサーもいるようだ。
カンカン
 負担重量のこと。負担重量とは帽子、鞭を除いて騎手をはじめ馬の装具など競走馬の上に乗るほとんどの目方のこと。騎手の負担重量を計量する検量室のことをカンカン場と言うが、“貫を看る”場所から貫看(かんかん)場というのが語源とされている。カンカン泣きという言葉があるが、斤量に敏感で重い負担重量を苦にする馬のことをいう。
鑑定人(かんていにん)
競り(せり)を仕切る進行役。購買者からのセリ値を受け、会場全体に示し、次の値を促してセリを進める。
カンパイ
 スタートのやり直しのこと。外人スターターが発走やり直しの時「カムバック」と言ったのを聞き違えカンバイ、それが転じてカンパイになったと言われている。
関与禁止(かんよきんし)
 競馬施行規程第120条に規定されている馬主、調教師、騎手、調教助手、騎手候補者、厩務員に対する処罰の一種。この処分を受けると、一切競馬に関係できなくなる。競走馬の血統を証明する書類を偽造・変造したり、不正に行使した者、など12項目がその対象となっている。


騎坐(きざ)
 騎手が馬上で正しくバランスを推持するために両膝で締め付けるように乗っている。この膝のことを騎坐と言う。鐙に頼らず騎坐だけで乗れるようになれば達者な騎手といえよう。外人騎手などで馬上で大きなアクションを見せる騎手がいるが、騎坐がしっかりしてるから出来ることだ。騎坐の緩いことを「騎坐が甘い」と言っている。
気性(きしょう)
競走馬が持つ性格。遺伝によるところが大きく、血統的な傾向が見られる。気性は脚力と共に競走馬の能力を構成する重要な要素。他馬よる前に出たがる闘争心、最後までがんばる粘り、騎手の指示に素直に従う折り合い、位置取りを下げて走る抑え、馬込みを怖がらない図太さ等をいう。
騎乗停止(きじょうていし)
 騎手に対する処分の中でも厳しいもので、戒告、過怠金などより重い制裁。騎乗停止に該当する事項は競馬施行規定126条に明記されているが、一般的には進路妨害などで降着、失格となった場合が多い。騎乗停止期間中は、中央競馬だけではなく、外国を含む地方競馬にも騎乗できない。
基礎牝馬(きそひんば)
 同じ牝系に属する馬のグループを“ファミリー”と呼ぶが、多くの優れた馬を送り出したファミリーの基礎ともいうべき役割を果たした馬を基礎牝馬という。日本では小岩井農場のビューチフルドリーマー系などはシンザンはじめ数多くのクラシックホースを輩出して有名だ。
黄旗(きばた)
 時計旗といわれるもので、ゲートの5メートル前にあるスタートラインの内側にこの黄旗を持った係員がいる。発馬後先頭馬の通過と同時に旗は振り下ろされ、それを見た計測係がストップウォッチを押してそのレースのタイムが計測される。現在はスタートラインに赤外線による自動タイム測定器があり併用されている。
決め手(きめて)
 一般には得意わざという意味で使われるが、競馬用語としてはレースにおける勝ち馬あるいは連対馬の戦法(逃げ、先行、差し、追い込み)を決め手とか決まり手と言っている。また、「決め手(脚)がある」という場合は勝負を決める末脚があると言うことで、差し、追い込み型の馬を指すことが多い。
脚質(きゃくしつ)
 各馬の決め手につながる得意な戦法(走り方)を脚質という。通常逃げ、先行、差し、追い込みの4つに分けられているが、ペースによって先行策もとれるし、抑えて行って追い込むこともできる馬を自在型と言っている。こういうタイプを“脚質に幅がある馬”とも言う。馬の成長とともに脚質は変わることも多く、固定的なものではない。
キャプテンシステム
 JRAの情報センターと電話回線によりアダプターのある家庭やオフィスを結び、文字や図形によって情報を受けることが出来る。中央競馬情報はオッズ、レース結果、開催ガイドなどあり、これらを利用者が選択して受信する。
キャンター・ギャロップ
 ともに駆歩のことだが、緩い駆歩をキャンター(canter)といい、襲歩または競走駆歩と呼ばれる速い駆歩をギャロップ(gallop)と呼んでいる。もちろん競馬はギャロップで争われる。イギリスなどではレースで楽に勝ったとき「キャンターで勝つ」という言い方で表現されているようだ。
急仕上げ(きゅうしあげ)
 競走馬を仕上げていくにはかなり日数がかかるのが普通で、“3日休めば3週間”という言葉があるように、手間暇のかかるもの。しかし、目標のレースに間に合わすため仕上げの過程で、ある部分を省略して仕上げることがあり、これを急仕上げという。こういう場合、実戦で息が保たなかったり、またそのレースで好戦しても、反動が出て悪影響を残すことが多いようだ。
厩舎(きゅうしゃ)
 厩(うまや)ともいい、馬を入れる建物のこと。一人の調教師が管理する厩(うまや)全体を厩舎ということも多い。“厩舎作戦”“厩舎情報”などの言葉はここから出ているもので、厩舎関係者あるいは厩舎サイドといった意味をもってくる。
厩務員(きゅうむいん)
 競走馬の世話をする人。競馬学校の厩務員課程を修了した後、調教師に雇われて厩舎に所属する。
担当馬が入着すると賞金から5%を受け取る。
胸囲(きょうい)
 体高、管囲とともに馬の大きさを測る基準のひとつで、肩胛骨(けんこうこつ)の真後ろの胸の周囲を測る。帯道(径)といわれる所。
兄弟馬(きょうだいば)
 馬の社会は人間の社会と違って同じ父を持っても兄弟とは言わない。というのも種牡馬は1年間に何10頭も種付けをすることもあり、これをすべて兄弟馬というと大変な数になってしまうからで、同じ母馬から生まれたものだけを兄弟馬と言っている。父が同じ場合を全兄弟(姉妹)といい、父が違っているときは異父兄弟または半兄弟という。
禁止薬物(きんしやくぶつ)
 馬の競走能力を一時的に高め、または減ずる薬品(薬剤)が競馬施行規定第79条に規定されており、これを投与されその影響があるとみなされる馬は、出馬投票が出来ない。また、レース後1〜3着までの馬と裁定委員の指定した馬については禁止薬物の検査のため理化学検査を受けている。これはレースの公正確保のためである。
近親交配(きんしんこうはい)
 サラブレッドの場合、通常5代前までに同じ名前の馬が2度以上表れているものをいう。異系交配に比べ優秀馬の出る確率が高いとされている。近親繁殖というのもまったく同じこと。インブリードの項参照。
斤量(きんりょう)
 負担重量のこと。現在は重量の単位は`を使っているが、初期の競馬は斤(0.6`)が単位だったことから、今でも負担重量のことを斤量と言っている。


食い(くい)
 飼葉食いのことで、カイ食いともいうが単に食いが良いとか悪いというほうが普通だ。“食いが悪い”“食いが細い”“食いが上がる”などカイ食いが順調でないことをいうが、それぞれ意味合いが異なり、厩舎関係者の間では使い分けられている。
グイッポ
 さく癖の俗称。空気を呑み込む癖で馬には割合多い。胃腸を害して栄養不良になったり、疝痛を起こしやすい。軽度のうちは矯正できるが、習慣性になった場合は矯正は難しい。そのため馬の取り引き時に嫌われることが多く、値段が安くなることもあるようだ。
空胎(くうたい)
 種付けして受胎しなかった場合を言う。空胎でも種付け料は支払うので生産者には苦しい。空胎の翌年できた子は強くなると言われている。
癖馬(くせうま)
 馬自体が何らかの癖を持っているという言葉ではなく、レースや調教でまともに走らない馬をクセ馬と呼んでいる。ゲートで膠着して出ない馬、直線走路で内にササッたり、外によれたりする馬、またコーナーで外に逃げ逸走するなど、騎手の意志にさからう動きをする馬のことをいう。
口籠(くちかご)
 馬の口につける籠のこと。寝藁(ワラ)を食べたりする採食の異常な馬に使う。食いのいい馬が定量以上に飼葉を食うので、それを制限するために使う場合もある。昔は竹製であったが、現在は金網製のものになっている。
口取り(くちとり)
 競走の前にゲートに誘導したり、ゲート内で抑えるために口をとることも口取りと言うが、一般的には勝った馬がウイナーズ・サークルあるいは馬場内で行う記念撮影のことを指す。
口向き(くちむき)
 「口向きが良い(悪い)」と騎手のインタビューなどでよく聞く言葉だ。要するにハミ受けのことで、口向きの悪いという場合は騎手の思い通り馬を操作できないということである。硬口(かたくち)という言葉も口向きの悪いことで、レース中に頭を上げたり、引っかかったりする馬がこれにあたる。
屈腱炎(くっけんえん)
 俗に“エビハラ”と呼ばれるもので、競走馬が疾走する上で負担のかかる前肢に起こりやすい腱の病気。管部の裏側がはれることも多いし、競走馬の能力を著しく減退させ、完治するまでには長い日数が要る。また、最悪の場合は廃役ということになりかねない重大な運動器病で、骨折より始末が悪いといわれている。
頸差し(くびさし)
 「頸差しの良い(悪い)馬」などと言うように、頸のつき具合、状態のこと。競走馬の推進力は頸の方向と密接な関係にあり、頸のつき方や頸の形は能力に大きく影響するといわれている。太すぎたり、細く貧弱なものは良くなく、力強く自然な形で、45度程度の角度でついているものが良いとされている。
くもずれ
 ともずれともいう。後肢の球節(蹄の上の方にくるぶしのように膨らんだところ)の下部に出来る円形のむくれ傷のこと。これは馬場の砂などによって擦傷した外傷で、競走馬は後肢の踏み込みがよいため起こりやすい。予防するために球節の後ろに革や布を当てるが、これを“くもずれよけ”という。
鞍(くら)
 馬の背中において人や荷を乗せるための馬具。競走用の鞍は負担重量になるためごく小さなものが使用されている。競走中に腹帯がゆるんだりして鞍が外れることがあるが“鞍ズレ”といわれ、鐙の踏めない状態になるため競馬にならなくなる。また、馬具としての鞍のほかに「ひと鞍でも多く乗りたい」とか「ひと鞍ひと鞍大事に…」など、騎手の話す言葉の中に出てくる鞍はレースを意味するもので、“鞍数(くらかず)”と言えばレース数のことだ。
クラシックレース
 明け3歳馬によって争われる五大レースのことで、桜花賞、皐月賞、オークス(優駿牝馬)、ダービー(東京優駿)、菊花賞を指す。この五大レースはいずれも英国の千ギニー、二千ギニー、オークス、ダービー、セントレジャーの五つの大レースにならって創設されたレースである。GTレースの天皇賞や有馬記念をクラシックと呼ぶ人もいるが、本来は3歳の五大クラシックだけをいう。
グランドナショナル
 英国のエントリー競馬場で行われる世界最大の障害レースである。距離は7217b、その間に30の障害を飛越するもの。中山大障害はこのグランドナショナルに範をとって作られたといわれる。また、中山大障害を4連勝したフジノオーはグランドナショナルに挑戦している。
栗毛(くりげ)
 被毛は帯褐黄色(黄色味を帯びた明るい茶色)、長毛は被毛と同色かその色を帯びた白色であるもの。長毛の色が特に淡いものを尾花栗毛といっている。
グレード制
 重賞競走の位置づけを明確にするために欧米にならい、我が国でも昭和59年度から重賞競走を格付けすることとなった。「格」を表す記号として〔GRADE〕の頭文字のGを使いGT、GU、GVの三つに分類されている。GTは競走体系の上で最も重要な意義をもつ根幹競走、GUはGTに次ぐ主要な競走で、GTの勝ち馬でも容易に出走できる内容をもった競走。GVはそれ以外の重賞競走である。この格付けによって各重賞競走の重要性を認識することもできるし、生産界にとってはひとつの指標とすることが出来るようになった。なお、障害レースは1999年に障害振興策の一環としてグレードGT〜GVが導入された。
黒鹿毛(くろかげ)
 被毛、長毛ともに黒色で濃度も濃く、おおむね馬体全体の3分の2以上におよんでいる。眼の周囲、口辺、腋間、下腹及び股間などは帯褐色である。


繋駕速歩(けいがそくほ)
 速歩競走のひとつで騎手を乗せる騎乗速歩に対し、繋駕車(騎手を乗せる小さな馬車)を引いて競走するもの。速歩競走は馬は駆けることが出来ず、人間でいう陸上競技の競歩と同じで4本の脚のうちどれかが地面についていなければいけない競走。使用された馬がトロッターだったことからトロッター競走といわれていたこともある。中央競馬では昭和43年に廃止となった。
経済(けいざい)コース
 ムダなくコーナーを走るということで、内柵すれすれに通るコースのこと。「経済コースをとれたから……」などと好レースをした騎手が話すように、最短距離を走りレースに不利のない時に使われる。
繋靱帯炎(けいじんたいえん)
 屈腱炎などと同じで競走馬にとって負担のかかる前肢に起こりやすい疾病。俗に「ナカスジ」と言われるもので、なかなか治りづらく、肥厚したりして競走馬としてだめになることもある。競走馬にとっては職業病ともいえるもので、脚部の疾病の中でも比較的多い運動器病。
軽種(けいしゅ)
 馬の分類で軽種といわれるのは、軽快で競走馬や乗馬に適したもので、サラブレッド、アラブ、アングロアラブ、サラブレッド系種、アラブ系種の五種類。以前は軽種の中に準サラというのもあったが、昭和49年軽種馬の品種の改訂でなくなっている。
鶏跛(けいは)
 「とりあし」といわれるもので、鶏の歩くときによく似た歩様。後肢が地面をはなれるとき、けいれん状に急激に飛節をあげる状態。並足(歩いているとき)で顕著にあらわれ、見た目はビッコのようだが競走能力に全く関係ないので、気にすることはない。
競馬(けいば)
 馬を走らせて早さを競わせること。古来世界各国で行われてきたが、現行のスピード競馬はイギリスで発達したものである。日本では現在、平地競馬、障害競走、ばんえい競走の三種類がある。
毛色(けいろ)
 サラブレッドの毛色は以前は栗毛、栃栗毛、鹿毛、黒鹿毛、青鹿毛、青毛、芦毛の7種と決められていたが、昭和54年ハクタイユウの白毛が認められ現在は8種となっている。
決勝写真(けっしょうしゃしん)
 スリット写真といわれるもので、競走する各馬がゴール板を通過する姿をレースの速度に近い一定の速度で撮影した写真。この写真を着順判定の参考にしている。「写真判定」とはこの決勝写真を見て決めることを言う。
血統(けっとう)
 ひと言でいえばその馬の血筋のこと。父、母がどんな馬の系統からきているかということで、一般に血統というとき、「○○の血統」という言い方をし、父馬および母馬の名前を指すことが多い。遺伝力の強いサラブレッドの場合、血統により馬の性質や能力が予測、判断されることが多く、より速い馬を作る上ではその配合に、多大な関心がはらわれている。この血統を系統づけて記されたものが血統書で、世界各国で出されている。
毛づや
 パドック解説などで「毛づやが良い」「毛づやがさえない」などとさかんに使われているが、毛の色・艶のことである。馬の栄養や健康状態がよく現れるのがこの毛づやで、状態のよいときはつやつや光って見えるし、状態の悪いときは毛が立って光沢がなくなりボサッとした感じに見える。毛づやは馬の手入れの良し悪しによって違うし、光線のあたり具合や、季節(寒い時期冬毛が出ると毛づやは冴えない)によってもその光沢に違いがあるので、そのときの状況に応じて見極めたいものだ。
気配(けはい)
 “気合”と混同しやすいが、気合は馬が競走に向かっての気分の充実度といったもので、元気なときは「気合が乗る」「気合がよい」といわれる。その気合を含む、動きや馬の出来具合(造り)、落ち着きのあるなしなど総てを観察した状態を気配といっている。具体性がなくても見た感じがよいとき「気配がよい」という言葉で表されることもある。また、追い切りやレースまでの過程での良し悪しを「中間の気配が……」と使われることも多い。
毛ばなが咲く
 毛づやに関連することだが、毛先に現れる現象で、急激に熱が出たりしたときに被毛が逆立ち光沢もなくなる状態。こんな時はブラシをかけても直らない。熱など出なくとも疲労がたまるとこんな状態になることもあり、毛ばなの咲くようなときは調子落ちと見ていい。
検疫(けんえき)
 家畜伝染病予防法に定められた「輸出入検疫」については、馬の場合、基本的には輸出時には5日間、輸入時に10日間の繋留検査が実施されている。日本での国際レースに出走する外国馬は、すべて二国間協定による5日間の入国検疫で出走出来る。海外遠征をした日本馬は、帰国後5日間の動物検疫のあと、3週間の視察検疫が必要。96年9月30日に「要望があれば、JCに出走する他の外国馬と同じ扱いとして出走が可能」と一部緩和が発表された。ジャパンカップ等の国際招待競走に出走する外国馬については、競馬学校内にある国際厩舎地区が、繋留検疫の施設として使用されている。また、牧場からトレセンまたは競馬場に入厩する際にも、数時間から1日の間“検疫馬房”に拘束され検査されることになっている。
顕彰馬(けんしょうば)
 昭和60年に日本中央競馬会創立30周年記念事業の一環として出来た制度。中央競馬の発展に多大の貢献のあった過去の名馬の功績をたたえ、顕彰して後世へ伝えていくことになった。
検量(けんりょう)
 出走馬ごとに定められた負担重量をチェックすることを検量という。発走の70分前に全騎手が行うのを「前検量」といい、レース終了後に上位7位までに入線した騎手及び裁決委員が特に指定した騎手が行うのを「後検量」という。この検量をする場所を検量室という。
権利取り(けんりとり)
 目標のレースに出走するための権利をとること。クラシックレースなどでは出走を予定する馬が多いので、収得賞金の少ない馬はトライアルレース(上位2〜3頭が優先出走権を得る)に出走して権利を取りに行く。またハンデ戦に出走するには一定期間に何回(条件によって異なる)か出走しないと登録できないため、目標のハンデ戦を使うために出走することも権利取りという。この場合は勝負にこだわらず使うだけという意味も含んでいる。
減量騎手(げんりょうきしゅ)
 見習騎手ともいうが免許の通算取得期間が3年未満であって、勝利度数が100勝以下の騎手に一般レース(特別レースのように斤量の定められたレース以外のレース)において、負担重量を減量する特典が与えられている。勝ち数が20勝以下は3`減、30勝以下は2`減、31勝以上は1`減の負担重量で騎乗できる。この減量制度は技術の未熟な新人(若手)騎手がベテラン騎手と同一条件で競走したとき不利になるため、そのハンデとして負担重量を軽くすることで騎乗機会を少しでも多くし、見習騎手の育成を図るために設けられたものである。当日版(新聞)の騎手欄にある▲は3`減を、△は2`減、☆は1`減を表している。
ゲート
 スターティングゲート(発馬機)のこと。「ゲートがいい(わるい)」という場合はゲートからの出がいい(わるい)という意味で、“発馬”そのもののことをゲートと言うことも多い。


控除率(こうじょりつ)
 馬券(勝馬投票券)の売り上げのうち約75%が払戻金として的中者に還元されるが、それを差し引いた25%を控除率と言っている。このうち10%が国庫納付金となり、15%が競走の賞金はじめ中央競馬会の運営費に充てられている。なお、単・複馬券では5%が配当に上乗せされ実質は約20%の控除率となっている。また外国では各国それぞれに異なり、アイルランドの12.5%からノルウエーの40%まであるが、競馬主要国といわれる、イギリス19%弱、フランス17%前後、アメリカ(州によっても違う)16〜18%と日本に比べかなり低くなっている。
降着(こうちゃく)
 競走中に他馬の進路を妨害し、いちじるしい不利を与えたとき、その不利を受けた馬の後の着順に下げられること。以前はすべて“失格”となっていたが、外国で行われている降着制度を取り入れたもので徐々に定着してきている。降着させられるほどのインターフェアを犯した場合、騎手は騎乗停止の処分を受けることが多い。
膠着(こうちゃく)
 馬が動かなくなった状態で、モノ見をしたり異常に緊張したときに起こりやすい。馬場に出てから動こうとしない馬や、ゲート内で膠着して出遅れる馬はかなりみられる。
交突(こうとつ)
 左右の肢を進めるたびに、一方の蹄鉄で反対側の肢の球節や蹄冠などに接触し、場合によっては負傷を負わせる異常な歩様。このような馬には予防するための蹄鉄をつけたりしている。
興奮剤(こうふんざい)
 競走能力を一時的に高める薬品のこと。競馬の公正を確保する上で興奮剤の使用は厳しく取り締まられており、施行規定で定められた薬品の使用が禁止され、競走の10日前から投与できない。また、入着した馬およびレースに疑いのあった馬についてはレース後、採尿され理化学検査を受け、興奮剤や鎮静剤の禁止薬物が検出されると失格となる。
交流競走(こうりゅうきょうそう)
 公営と中央の交流のための競走で、昭和48年競馬法50周年を記念して「地方競馬招待競走」が秋の東京で行われたのが最初。翌年大井で「中央競馬招待競走」が行われ、当初は1年おきに中央、地方で招待競走として行っていた。昭和61年にはオールカマーと帝王賞という既存の重賞競走が交流競走としてリニューアルされ、年々交流は活発になり、平成7年からは日本の競馬は大きく変わった。中央のGT競走に地方競馬の代表が出走できるステップレースが設定され、全国各地の地方馬にもGT挑戦の門戸が開かれた。これまでの部分開放から全面開放となったわけで、中央、地方のチャンピオンシップは一つに統合されたのである。
5F
 5ハロンのこと。普通5Fというのはゴールから逆算して1000b地点のことで、1F、3F、4F(半哩)という場合も同じである。「5ハ」と言うこともあり、レースの前半1000bのことを“テンの5ハ”という。また攻め馬で“5F待ち”という言葉がよく使われるが、弱い馬が先行して5F標あたりから併せ馬の形になることをいう。
国際交流(こくさいこうりゅう)
 欧米先進国をはじめオーストラリアなど各国と馬、騎手の交流が行われている。1956年にハクチカラが初めてアメリカ西海岸に遠征、滞在競馬で優勝している。近年は数多くの馬が欧米はじめ香港などの大レースにも参戦するようになっている。また、1981年からはジャパンカップを主催し、世界各国から注目されるレースにまで発展し、日本の競馬のグレードアップにつながっている。
午後乗り(ごごのり)
 通常調教(攻め馬)は早朝(時間は季節によって異なる)行われるものだが、馬場の凍結や、積雪などで朝の調教が出来ないとき、朝飼い葉をつけて午後から馬場入りして調教することをいう。気温が上がってから乗るので太めの馬などには汗がとりやすく、都合のいいこともある。
腰(こし)ふら
 腰麻痺(指状糸状虫の幼虫が脳脊髄に寄生することによって起こる病気)の通称だが、他の病気からも起こるもので、突発的に腰痿、高度の跛行、後躯麻痺、起立不能などの運動障害が発生する腰の病気一般をいう。
コーチ屋
 競馬場内で競走や着順に関する情報を他人に教え、当たると礼金をとる。中には強引に買わされることもある。
こずみ
 攻め馬のやりすぎや疲労の蓄積などによって、馬の運動に関係する肩、腹、腰、背、四肢の筋肉、靱帯、腱などに痛みとなってでる軽い筋炎の俗称。外見ぎくしゃくしたぎこちない歩様で、のびのびした感じがなくなる。パドック解説などでよく耳にする言葉であるが、競走馬は調教によってその馬の限界に近い状態までトレーニングされるため、ちょっとしたオーバーワークがこの“こずみ”の状態をつくることがある。「こずみ気味の馬は走る」と言われるのもそのためで、本当に疲れが出てこずみが出ているのかどうか、ローテーションや、中間の攻め馬時計など参考にして考えたい。また、こずんでいる馬でもレース前の返し馬でほぐれる馬も多いので、そのへんは十分観察する必要があろう。
骨量(こつりょう)
 骨格がしっかりして各部所の骨が太く大きいことを「骨量がある」とか「骨量に富んでいる」と言っている。若駒のときに脚の骨が太く、関節の大きい馬は成長して骨量豊かな馬になることが多いといわれている。
固定障害(こていしょうがい)
 競馬場の障害コースに作られている障害のことで、土塁障害、生籬障害、竹柵障害、水濠障害が主なものだが、空堀と言われる干壕障害や京都だけにある飛び上がり飛び降り台なども固定障害のひとつ。また、中山の谷や福島のバンケットなど“坂路”と呼ばれているものも障害と見なされている。
古馬(こば)
 2歳馬の出走する夏季から年末までは3歳以上の馬を古馬といい、年頭から春競馬の終わりまでは4歳以上の馬をいう。2歳馬、3歳馬(春季)は独立した番組でレースを行うが、古馬になると年齢に関係なく賞金の割合によって条件が定められ一緒に戦うこととなる。
ころがし
 馬券の買い方のひとつ。あるレースが的中したらその配当金を次に買うレースにそっくり買い、さらに的中したら次のレースというように一気に大儲けしようという買い方である。雪だるま式に増えることから“雪だるま(買い)”とか、単に“だるま(買い)”と言うこともある。
仔分け(こわけ)
 繁殖牝馬を持っている馬主が、その仔馬を生産者との共有物として売却代金を一定の歩合で分け合うこと。馬主自身がその仔馬を競走馬とすることが多く、その場合は評価額の一定歩合を生産者に支払うことになる。
ゴーグル
 騎手がレースで着用するメガネで風雨・砂・泥などを防ぐもの。雨の日や不良馬場で砂や泥が多い日は土砂がついて1枚では役に立たず、何枚か重ねて着用し、レース中に次々と外しながら乗っている騎手もいる。

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