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【遠征結果】第64回全日本2歳優駿(ハッピースプリント号)

 12月18日(水)、川崎の第11競走 第64回全日本2歳優駿(JpnⅠ)にホッカイドウ競馬からハッピースプリント号(牡2 55 宮崎 光行騎手 田中 淳司厩舎 523 +5)が出走しました。

 レースは、好スタートからスザク号(JRA)が先頭に立ち、ホッカイドウ競馬出身馬ニシケンモノノフ号(JRA)が2番手に付けて、そのすぐ後ろにハッピースプリント号が3番手で好位置をキープし、最後の直線へ。
 直線では、先頭で逃げ粘るスザク号を捕えると最後は1馬身1/2差をつけて見事優勝しました(1.40.4)。

 地方競馬所属馬としては、ラブミーチャン以来(4年ぶり)となる全日本2歳優駿の制覇。ホッカイドウ競馬所属馬としては、JpnⅠに格上げ(2002年以降)となってから初めての制覇を成し遂げました。

12月18日(水)
川崎 第11競走 第64回全日本2歳優駿(JpnⅠ ダート 1600m 雨・稍重)
優勝 ハッピースプリント号(牡2 55 宮崎 光行騎手 田中 淳司厩舎 523 +5)

関係者コメント
優勝 ハッピースプリント号 
宮崎 光行騎手
「30年になる僕の乗り役人生の中でも、一番すごい馬だと思っているので、馬の能力を信頼して序盤からポジションを取りに行きました。とにかくスタートだけ上手に、と思っていましたけど、うまくゲートを決めてくれて最初のコーナーまでに3番手のいい位置を取れたので、1コーナーを回るところではもう、確信しました。豊君の馬が先に行っていたけど、3コーナー過ぎの手応えが全然違っていて、いつでも交わせる感じだったんで、直線に向くところで一気に交わしに行きました。これだけの馬で、こんな舞台に立たせてもらって、とにかく悔いだけは残したくなかった。前に行って後ろから差されたんなら諦めもつくけど、行かないで前に残られたら一生、悔いが残る。だから今回は、なんとしても横綱相撲をしてやるって思いでポジションを取りに行きました。それに馬が応えてくれました。まだまだ伸びしろのある馬、これからも全国のどこかで、あるいは世界でもその走りを見せてくれると思うので、ぜひ応援よろしくお願いします!」。

田中 淳司調教師
「ゴールの瞬間、ほんと、これまでで最高な、今まで感じたことがないレベルの感動がこみ上げてきました。最高に嬉しいです。ホッカイドウ競馬の2歳馬は強いって言われてますけど、このレースがJpnⅠになって以降はなかなか勝てなくて、僕だけじゃなく、北海道のみんながチャンスがあれば勝ちたいと思ってきた舞台なので、そこで勝つことができて、オーナーと馬に、ただただ感謝です。そして、厩舎のスタッフもとにかく一生懸命にやってくれて、全員の力でこのJpnⅠを勝ち取ることができました。本当に感謝の気持ちで一杯です。このハッピースプリントは、幼い部分も残ってはいるんですけど、こと競馬に向けた調整という面では本当に手が掛からない馬で、輸送もまったく問題ないし、12月の頭に川崎に入ってからも本当に思ったとおりの調整を進めることができました。馬は万全でしたので、乗り役とは「とにかく前めのポジションを取りに行って、自分の競馬に徹しよう」と話していました。その通り、というか、思っていたよりも前めの位置取りにはなったんですが、3コーナーで他馬の鞍上が手が動くような中で、一頭だけ手応え十分でしたから、あそこで「勝てるだろう」って思いましたね。この馬は早い時期から門別の坂路を使って調教を重ねてきたんですが、あの坂路コースで調教できれば、決してJRAの強い馬たちにもヒケを取らないことを示すことができて、その点でも嬉しいですね。地方からでもGⅠに挑戦できる、GⅠで勝てるっていうことを示したいと思って日々頑張っているんですが、今日、それを見せることができて本当に嬉しいですね。今後ですが、オーナーに相談させていただいてですが、僕としてはドバイ(※UAEダービー)に挑戦できれば、と思っています。ただ、オーナーあっての僕らですので、そこはオーナーの判断を待ちたいと思います。応援していただき、本当に有難うございました!。」


ハッピースプリント号(牡2 鹿毛)
父 アッミラーレ 母 マーゴーン 母父 Dayjur  
馬主 (有)辻牧場
田中 淳司調教師
宮崎 光行騎手
生産者 辻 牧場(浦河町)


写真上:直線
写真中:口取り
写真下:パドック


写真・コメント提供:ホッカイドウ競馬支援室 神谷 健介 氏